日本で初めて本格的なAGA治療医薬品が登場したのは大正製薬が1999年に発売したリアップです。リアップは同年に処方が開始されたバイアグラと共に「生活改善薬」として大人気になりました。そして2005年12月に国内でプロペシアの処方が解禁されて日本の育毛環境は新時代を迎えます。
ミノキシジルは未だにその発毛作用が完全には解明されていませんが、プロペシア(フィナステリド)の場合は明快で、発毛サイクルを狂わせて徐々に薄毛を進行させる男性ホルモンの一種・ジヒドロテストロン(DHT)の生成に歯止めをかけることでAGAを改善しています。このように科学的な根拠がはっきりとしており、また大規模な臨床データに裏付けされた効果がプロペシアにはあります。
ところが薬局やネット通販でよく売られている育毛剤のほとんどは得体の知れない発毛作用を売り文句にしている事が多いようです。そしてその発毛作用の売り文句がプロペシアの処方解禁と共に徐々に変わってきたように感じています。
プロペシア処方解禁前の育毛剤
・頭皮を活性化させる・毛根をキレイにして髪を生やす
全体的に曖昧と申しますか、全てが漠然とした印象を受けます。「頭皮」と言っても具体的に何なのかよくわかりませんし、「活性化」とは具体的にどうなるのか全く説明されていません。
・中国3000年の歴史が裏付け
・秘境に眠る貴重な生薬を特別配合
・アマゾン原住民がハゲない理由はこれだ!
これは一昔前によく使われていた「秘境」シリーズです。実際にこのような売り文句の育毛剤でもよく売れていたと聞きます。
プロペシア処方解禁後に流行している「発毛因子」
プロペシアが処方解禁されてインターネット上でフィナステリドの発毛作用が広く知れ渡るようになりました。それにともない消費者の目も厳しくなり、先述したような曖昧で得体の知れない非科学的な匂いを放つ育毛剤の売り上げは減少しています。つまり消費者は育毛剤・育毛医薬品に科学的な根拠を求めるようになったのです。そのような消費者のニーズに応えてここ数年流行している売り文句が発毛因子です。「発毛因子FRG-4を生成して髪を生やす」といった売り文句をよく見かけませんか?一見すると確かに科学的な印象を受けますね。 (注意:FRG-4というのはこの記事を書くために例として適当なアルファベットと数字を組み合わせて作ったものですが、実際に発毛因子はこのような命名規則が多いです)
「発毛因子」にはご用心を。











